その1 義兄
葉留佳「姉御~」
来ヶ谷「……どうしたんだ、葉留佳君」
葉留佳「お姉ちゃんが風紀委員の時よりも別の意味で厳しくなったんデスヨ…」
来ヶ谷「……何されたんだ?」
葉留佳「『もう私と理樹が結婚するのは確定だから、理樹のことを兄のように言うのよ』と……」
来ヶ谷「………理樹くんなら別に気にしないはずだが…」
葉留佳「もうお姉ちゃんの調教済みデスヨ……」
来ヶ谷(…尋問、いや、拷問の間違いじゃないだろうか)
葉留佳「それで……お……お義兄………ちゃん………と……」
来ヶ谷「佳奈多君………こんなに恥じらう葉留佳君を見るの、初めてだぞ」
葉留佳「鈴ちゃんの気持ち、少しわかった気がする……」
来ヶ谷(あれは、恭介氏がバカだからだろう)
後日
佳奈多「ああ、あれ、理樹を恥ずかしがらせてからかいたかっただけだから、もう普通に読んでていいわよ」
葉留佳「………そうデスカ………」
怒りよりもあきれが強すぎて仕返しする気がなくなった葉留佳だった。
その2 雉も鳴かずば…
理樹「ふう………思ったよりも書類以外の仕事も多いね」
佳奈多「ええ……整備委員再生して、、葉留佳に特別任命したほうがいいわね」
理樹「佳奈多以外の委員長じゃ、ある程度数がないとうまく仕事ができないんじゃない」
佳奈多「仮建てとしてリトバス女子メンバーにも任せるわ」
理樹「あとは、この書類を職員室にいる担当の先生に提出、か」
佳奈多「そうね。でも量があるから、説明も含めて私も行くわ」
職員室前
理樹「さてと、そろそろ……うわ」
佳奈多「理樹!?大丈夫、いきなりこけて?」
理樹「うん、なんとか受け身とれたから大丈夫。けどこれ……」
真人「うおー負けるか。まだまだ泡立てるぜ」
謙吾「ふ、そっちがそうなら対抗するまでだ」
二人はせっけんでバトル中の模様。
理樹&佳奈多「……………」
真人「くそ、なかなか滑ってくれねーな」
謙吾「それはこっちのセリフだ」
理樹「二人とも、」
馬鹿二人「まだ決着はつい……て……」
理樹「喧嘩するのはともかくさ、僕たちにまで迷惑かけるのはやめてくれないかなあ」
真人「……り………理樹……」
佳奈多「そのせいで私の大事な理樹が頭打ちそうななったわねえ」
謙吾「ふ………二木………こ…………これには」
理樹&佳奈多「問答無用」
夕食時 食堂
クド「どうしたんですか、二人とも?何か不機嫌な感じがするのですが……」
悪魔な二人「雉よりも愚かな二人がいたからね」
来ヶ谷「…………なるほど」
グラウンド
恭介「おまえら、何かの修行か筋トレか?」
真人「………理樹と二木に埋められた」
恭介「………」
謙吾「怒らせてはいけないものを怒らせてしまうとは……無念」
その3 逆転?
佳奈多「…いきなり何しに来てるの、葉留佳」
葉留佳「…………違う」
佳奈多「違う?何が?」
葉留佳「お姉ちゃんが私より大きいなんてありえない。
たった一センチだけでも勝ってた嬉しさがあったのに」
佳奈多「……もしかして、胸?」
葉留佳「そうだよ。
普段のより二センチ大きいブラを買ってるなんて……」
佳奈多「………実は前までのをつけるときにきつくなって。
理樹に正確に測らせてみたら……バストだけ増えてたのよ」
葉留佳「ナンデストー!
は、もしかして、理樹くんとあんなことやこんなことして、女性ホルモンが分泌して………」
佳奈多「……………ありえるの、それ?
それよりも、どこでそんな知識を?」
葉留佳「か、か、佳奈多の裏切り者~。
うわ~ん」
佳奈多「…………………どこをどう解釈して裏切ったってことになるの?」
あや「………これはやばいかもね」
その4 称号
真人「なあ、恭介」
恭介「なんだ?」
真人「今のバトルランキングがよ、二木と理樹に一位と二位独占されてね?」
恭介「正確に言うならば、二木が一位を、理樹が二位を独占している」
真人「だからよ、オレが言いたいのは…」
恭介「なんだ?」
真人「あの二人が手を組んで独占しているんじゃねえかってことだ!」
謙吾「残念ながら、それはないな」
真人「なんだよ、謙吾。じゃあお前は何だってんだ!?」
謙吾「今の理樹の称号、よく見てみろ」
『佳奈多の従順なる専属メイド』
真人・恭介「……………」
ぴ~ぴぴっぴ ぴっぴっぴ~ぴ~ぴぴっぴぴ~
『理樹VS佳奈多 佳奈多の勝利
理樹の称号 「佳奈多に蹂躙されし婚約者」』
三人「……………」
恭介「さてと、スクレボ新刊出てたっけ」
真人「筋トレでもしとくか」
謙吾「奇遇だな、俺もそう思った。一緒にするか」
理樹「ううう、いい加減勝ちたい……」
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